敬遠されるインスリン自己注射が経口剤へ!膵臓の休暇はいつ頃からスタート

医療の進歩に欠かせないのが薬剤です。当然、糖尿病の治療にも薬剤の役割は高いところにあると言えます。そして薬剤開発は糖尿病患者のQOLをあげるために研究が盛んに行われ、以前では考えられなかった技術が登場しています。その画期的な技術としてインスリン自己注射から経口剤への切り替えです。ただし、まだ実用化には時間が必要だが確実に前進していることだけは確かです。

インスリン自己注射は痛くないのに敬遠される

インスリン療法は糖尿病が進行し最後の手段として使われる治療法であると思っている人が多くいます。それも糖尿病患者だけでなく一般人でも同じように考えている人が多くいます。つまり糖尿病の末期にインスリン療法が使われることが一般常識になっているのです。

それは抗がん剤でも同じようなケースがあり、いま強い副作用が起こりづらい薬剤が発売されているにも関わらず、この一般常識に大きな変化を与えられないのです。糖尿病の治療においてもインスリン自己注射が発売され、1型糖尿病患者と一部の2型糖尿病患者では注射針の技術から痛みを感じないことを知っている人たちもいます。結局、食べず嫌いな人たちによる一般常識が進歩する薬剤療法の妨げになっていると言えます。

タンパク質のインスリンが消化されない時代は直ぐそこまで来ている

2019年10月の「Nature Medicine」に米マサチューセッツ工科大学で機械工学を専門とするGiovanni Traverso氏らがインスリンのカプセル型経口剤の新技術を掲載しました。それには、いままでタンパク質であるインスリンは消化管で分解され経口剤として不向きでであると言われてきた常識を変えるものと発表されたのです。

その技術は、インスリンを含有したカプセルが胃のpH1.5〜3.5の酸性に耐えられるポリマーでコーティングされ、胃を通過した後、小腸でpHが上昇すると壊れる仕組みになっているのです。そして壊れたカプセルから3本のアームが開き、その中から微細な1㎜の針が登場しインスリンを小腸から注入していくのです。

これが実用化すれば、糖尿病の最後の手段として一般常識になっているインスリン療法に変化を与えることができるのではないかと期待が持てます。またインシュリン自己注射が欧米人に受け入れられやすく日本人には受け入れられないことへの革命だと考えられます。

糖尿病の初期段階から膵臓を休ませるインシュリン自己注射は重要である

2型糖尿病患者は、これまでの暴飲暴食・運動不足などによってランゲルハンス島から分泌されるインシュリンを膵臓に鞭を打って働かせてきました。その結果が糖尿病であると考えられています。糖尿病になると、さらに膵臓に鞭を打って働かせるためにDDP-4阻害薬やGLP-1作動薬を服用します。ここで冷静になって考えてみると、将来的にこれでは膵臓が疲弊します。つまり糖尿病患者にインスリン療法の説明をするときにはっきりとこの事実を説明しなくてはいけないのです。

 

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