せん妄対策ってなに?!

緩和医療学会で、せん妄対策のシンポジウムを聴いてきました。シンポジウムでの先生方の講演から一部ご紹介。

①せん妄はまず、ハイリスクチェックから!

70歳以上、認知症、頭部疾患の既往、せん妄の既往など。あてはまる項目げあれば、ハイリスク!夜間のせん妄をみこして、事前に指示をもらっておく。

②ベンゾジアゼピンの単独使用はだめ!

さらにせん妄を引き起こす可能性大!

③夜間はしっかり寝る、が基本!

夜間は、催眠作用のある薬剤も使ってしっかり眠れるように。昼夜逆転は、せん妄の増強因子となる。どの薬がどんな薬効があるのか把握しておく。頓服もきちんと使用して、夜間は眠れるように。

④家族の対応が、せん妄に影響をあたえる。

家族にもせん妄について説明し、付き添い方を指導する。パンフレットなどを用いた方が◯

⑤非薬物療法も取り入れたケアを!

  • 見当識への働きかけ(日時や時間がわかるような環境、声かけなど)
  • 視覚、聴覚の補助(みえない!きこえない!は混乱をひきおこす。まずは、コミュニケーションを通して確認)
  • 睡眠覚醒サイクルの維持(マッサージ、静かな環境など眠れるケア。起きたら、温かい飲み物を飲む、日の光をとりいれるなど、覚醒促しケア。)
  • 補液 脱水や電解質異常は、せん妄の要因となる。

臨床では、ケア提供者の関わり方によって、せん妄を助長させている場面もありました。反対に、せん妄にうまく付き合い、安心できる環境を整えることで、増悪せず過ごせることもありました。
せん妄の方にたいして、赤ちゃん言葉や命令口調で話しかけることも、不安や怒りから、せん妄を増強させます。
せん妄.jp】で検索すると、せん妄について、とても学びになる情報がかいてあります。現場の人が使えるケアガイドや、家族への説明パンフレットもダウンロードできます。
イラストも、【せん妄.jp】より、引用させていただきました。
会場は、溢れるほどの人、人。それほど、みんな、
せん妄対策に悩んでいるんですよね。せん妄、って申し送りできくと、心がザワザワしますよね。今夜も…どこかで…。

せん妄.jp

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