高齢者のエンド・オブ・ライフ

6/15〜6/17 神戸で緩和医療学会が開催されています。
川上嘉明先生の講演『老化による衰弱や認知症など、超高齢者のEOLにおける緩和ケア・アプローチ』を聴きました。
以下、講演概要

85歳以上の死亡原因の14%は老衰である。しかし、がんの終末期と異なり、終末期であるという判断が難しく、予後予測がむずかしい。
虚弱高齢者の経過として、
1.死亡24か月前より、基礎代謝以上の栄養をとっても、BMIの低下が顕著となる。
2.死亡8か月前より、食事量がへり、死亡3か月前より水分がとれなくなってくる。
という調査結果がでた。
つまり、食事量を増やしても体重がふえない・食事量も水分量も減ってくる、このようなときには、命自体が終わりに近づきつつあると考えられる。
このように、非がんの高齢者の経過は、年単位かつ時系列で経過をみていくことで、終末期であることが判断できるといえる。
《飲食しないから末期になるのではない。末期だから飲食しなくなる》
終末期であると判断できれば、不快がなく、快を高めるケア目指し、穏やかに過ごせることを目標にして関わっていく。

 

この講演をきき、看取りまでの経過をケア提供者が理解し、本人や家族と、何を望むか、何を大切に生きていくか、目標をきめていくプロセスがとても大切であることを改めて感じました。点滴をすると決めても、それが悪いことでも間違いでもありません。それを決めた、本人や家族の思いを知ること、思いの揺れに寄り添いながらケアを続けていくことが1番重要ですね。
高齢者が最期までどう生ききるか、それを、そばでみている家族は、家族もまた、「残された時間を自分はどう生きるか」を考えていくとおもいます。これは、家族にとって、生きていく糧になると思います。
これこそが、【命のバトンを繋いでいく】ということかなと思いました。

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