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みなさん、呼吸療法認定士の勉強は捗っていますか❓
このシリーズでは、皆さんが苦手な分野や
苦戦している内容を解説していきます😊♪
今回解説するのは、計算問題の中でも最も頻繁に
登場する「A-aDO₂の計算」です。
A-aDO₂の計算は、
「略語が多すぎてよく分からない…」
「計算が複雑そう…」
というように思う方が多いのではないでしょうか❓
そのようなことはありません!
A-aDO₂の計算はとても簡単です💪✨
そこでA-aDO₂の
計算式の考え方と解いていく流れを
ていねいに解説していきます。
ぜひ最後まで読んでいって下さい‼
A-aDO₂の計算式を読み解いていく
📌A-aDO₂の計算式とは
A-aDO₂ = PAO₂ - PaO₂
この2つの式はテキストや参考書で
見覚えがあるのではないでしょうか❓
このままでは、なんだかよく分からないですよね。
略語一つずつに注目してみていきましょう👆
📌A-aDO₂の略語
そもそもA-aDO₂って何でしょうか❓
aは動脈(artery)そしてDO₂は酸素分圧較差
(D:分圧較差、O₂:酸素)
を表していますね。
つまり、A-aDO₂は
肺胞と動脈の酸素分圧の差のことです。
よって、PAO₂とPaO₂の値が分かれば②の式
肺胞の酸素分圧 - 動脈の酸素分圧
によって差を計算でき、A-aDO₂を
求めることができるのです🎶
📌PAO₂とPaO₂の求め方
前項で伝えた通り、A-aDO₂を求めるには
PAO₂とPaO₂の値が必要です❕
PaO₂は血ガスから簡単に測定できますが、
PAO₂を測定するのは難しいですよね💭
PAO₂は、計算で求めなければなりません。
その式が①の式なのです❕
吸入した酸素分圧(PIO₂)- 動脈の二酸化炭素分圧 ÷ 呼吸商
式の150は吸入した酸素分圧(PIO₂)を表しています。
PIO₂の詳細は省きますが、
数値は150で暗記してもらって構いません。
※吸入酸素濃度や気圧で数値は変化するが、
試験で問われるのは室内気吸入下がほとんどのため
残りの「PaCO₂ ÷ 0.8」は、
肺胞内に存在している二酸化炭素分圧を表しています。
ここで
「肺胞の二酸化炭素分圧なのに、
なぜ動脈血二酸化炭素分圧(PaCO₂)を使用しているの❓」
と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
その理由は、二酸化炭素は酸素と比べて
拡散能力が非常に高いので、
PaCO₂=PACO₂
と考えることができるためです。
よって①の式ではPACO₂ではなく
PaCO₂を使用しています。
そして「0.8」とは呼吸商のことです。
消費する酸素に対して産生される二酸化炭素の方が
少し多いので、0.8で割って
補正をしなければなりません。
PIO₂を呼吸商で補正したPaCO₂で引くことにより
PAO₂を求められます。
これでPAO₂とPaO₂が分かったのでA-aDO₂を
求めることができます🎶
問題を解いてみよう!
それでは、実際に以下の問題を
一緒に解いてみましょう!
室内気吸入下でPaO₂:70mmHg,PaCO₂:40mmHg,呼吸商(R):0.8のときのA-aDO₂として,正しいものはどれか
a.0
b.10
c.20
d.30
e.40
まずは、数値を整理しましょう。
・PaO₂ : 70mmHg
・PaCO₂ : 40mmHg
・呼吸商(R): 0.8
A-aDO₂を求めるには、PaO₂とPAO₂の数値が必要でしたよね。
PAO₂が分からないので、計算して求めましょう😊
PAO₂を求める式に数値を代入すると、
PAO₂ = 150 - PaCO₂ ÷ 0.8
PAO₂ = 150 - 40 ÷ 0.8
PAO₂ = 100
これでPAO₂が求まったので、A-aDO₂を求めていきます。
A-aDO₂は、PaO₂とPAO₂の差なので
A-aDO₂ = PAO₂ - PaO₂
A-aDO₂ = 100 - 70
A-aDO₂ = 30
よって、選択肢d.の30が正解となります。
以上がA-aDO₂の計算の流れになります。
数値を当てはめて計算するだけなので簡単ですね👍!
おわりに
これからもこのシリーズでは、皆さんの苦手や
苦戦している内容などを解説していきます♪
そこで
本日より呼吸療法認定士の試験範囲で
解説してほしい内容を、
ケアまるplusのSNS交流にて募集します
募集の中から特に多かった内容を
1~2か月に1回のペースで解説していきます。
試験勉強をするうえで、気になる内容がありましたら
お気軽に質問を送ってくださいね。
また、現在計算問題のみを抽出した
特別な解説動画を作成中です!
ケアまるplusより配信予定です。(配信日は未定です)
お楽しみに!
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