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認知症ケア専門士とは?
認知症ケア専門士とは、一般社団法人日本認知症ケア学会が主催する質の高い認知症に対する知識、技術、倫理観を持って認知症ケアが行える専門士を育成するために設けられた資格です。
認知症ケアに関する施設・団体・病院などの経験が3年以上(家族の認知症ケアを除く)あれば、職種や職務内容に関わらず受験することができます。
「在宅」領域でも活かせる、認知症ケア専門士
日本では高齢化が進むに連れて「2025年には約675万人と約5.4人に1人が認知症になる」(内閣府「平成29年番高齢社会白書」)と予測されており、今後認知症の増加に対する専門的なケアがますます求められることになります。
※参考)内閣府「平成29年番高齢社会白書」
認知症ケア専門士の資格を学ぼうとされている皆さんは、認知症ケアが必要な看護や介護の現場で資格の専門性を活かし、認知症ケアに関する知識や技術を発揮しようとされていると思います。
認知症の方は介護施設や病院だけでなく、介護サービスや家族の支援を受けながら、住み慣れた地域で暮らしている方も大変多くいらっしゃいます。
在宅領域で強く求められる認知症のケア
介護サービスを受けている方の中には、訪問看護や訪問介護といった訪問型のサービスを受けながら地域で暮らしています。
在宅で介護または要支援向けの介護予防サービスを受けている方は約413万人、施設入所でサービスを受けている人は約95万人に上っています。(厚生労働省「介護保健事業状況報告」令和5年3月分)
国は、認知症であるかないかに関わらず高齢者が住み慣れた街で、その家族や介護者が安心して過ごせるようなネットワークづくりを行っています。
認知症であっても、最期は在宅でと過ごしたいと希望される人も多くなっています。
また在宅での介護は家族や介護者だけで行うには、心身の負担が大きくなることもあり、家族も安心して過ごすことができるように支援する必要があります。
特に認知症の方々は中核症状(記憶障害、見当識障害、実行機能障害、失語など)と周辺症状(幻覚、妄想、抑うつ状態、徘徊、暴言、介護の拒否)が生じるため、どのように介護に対応すれば良いのか悩むこともあります。
そこで様々な介護サービスを利用しながら、プロの技術や知識、地域連携の力を使って過ごしていくことがキーポイントとなります。
認知症ケアのプロを目指す方にオススメしたい資格
そのような住み慣れた家で暮らす認知症の方を支え、在宅領域でのプロフェッショナルを目指す方にオススメの資格を紹介します。
認知症ケアのプロを目指す方にオススメの資格①-在宅介護指導士
在宅介護指導士は地域に携わる介護福祉士が利用者の変化にいち早くキャッチし、スムーズに医療職者につなぐことができるように、看護師の専門家が伝える各疾患の観察やケアの目線を学ぶことができるようになっています。
こちらも前項の「在宅看護指導士」を運営する”全国在宅医療マネジメント協会”が運営しており、在宅看護指導士よりは在宅介護・訪問介護の領域に特化したカリキュラムとなっています。
具体的には、在宅のケアには必要な家族ケアや、ステーションの経営やブランディングの基本を学ぶことができるようになっています。
認知症ケアのプロを目指す方にオススメの資格②-在宅看護指導士
在宅看護指導士は主に在宅領域で活躍されている、看護師・理学療法士・言語聴覚士・作業療法士が認知症をはじめとする在宅でよく見られる各疾患の看護のポイントから、家族ケア、経営、ブランディングまで幅広く在宅における知識を学ぶことができるようになっており、地域を究めるプロを目指します。
認知症ケアの学びを、今後情勢的に必要性が予想される在宅領域へ広げることができる資格です。
”全国在宅医療マネジメント協会”が運営する認定資格で、2023年11月より初めての認定資格試験の申し込みが始まった比較的新しい資格です。
認知症ケアのプロを目指す方にオススメの資格③-終末期ケア専門士
在宅領域に関わらず、いずれ訪れる認知症の方の終末期のケアは「終末期ケア専門士」でもさらに詳しく学ぶことができるようになっています。
現在、第4回の試験が終了し、全国で累計9,000名前後の合格者数がいる資格です。
毎年、春ごろに申し込み受付が開始となります。
さいごに
在宅や終末期における領域で活躍できる、認知症のプロが生まれることを応援しています!
アステッキホールディングス株式会社は、
・在宅看護指導士
・在宅介護指導士
・終末期ケア専門士
の試験対策教材を販売しております。
各資格教材ページについては下記をご覧ください。
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