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季節は変わり、風は冷たくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
2021年度の呼吸療法認定士試験まで約1か月となりました。
今回の記事では、試験までもうひと踏ん張りという方と今から1年間試験に向けて勉強する方のために、呼吸療法認定士の試験はどのような試験なのか?具体的にどう勉強すればいいのか?について説明していきます。
Ⅰ呼吸療法認定士の試験
まず、呼吸療法認定士の試験概要を確認しておきましょう。
■試験概要
《講習会テキストが届く日》 7~8月頃
《試験日》 12月上旬 2019年以前は11月下旬
《問題数》 100問 2019年以前140問
※コロナの状況により変更される可能性が有りますので、呼吸療法認定士のサイトを適時確認しましょう
《直近の試験の合格率》 67.2%
《出題様式》 マークシート式
《試験範囲》 呼吸療法総論・呼吸管理に必要な解剖・呼吸管理に必要な生理・血液ガスの解釈・呼吸機能とその検査法・呼吸不全の病態と管理・薬物療法・呼吸リハビリテーション・吸入療法・酸素療法・人工呼吸器の基本構造と保守および医療ガス・気道確保と気道管理・人工呼吸とその適応,離脱・NPPVとその管理法・開胸,開腹手術後の肺合併症・新生児,乳幼児の呼吸管理・人工呼吸中のモニター・呼吸不全における全身管理・人工呼吸中の集中治療・在宅人工呼吸
以上が試験概要となります。
■呼吸療法認定士試験のポイント
ポイントとなる部分は、
〇講習会テキストが送られてきてから、試験日までの期間が2~4か月程度
〇講習会テキストは量が膨大(500ページ以上)で範囲が広い、内容や文章の言い回しが複雑
〇合格率は6~7割弱で推移
〇範囲は、基礎的な医学知識から人工呼吸器、機器管理業務や在宅酸素療法など幅広く出題
〇過去問は試験終了後に回収されるため、一般的には手に入らない
これらのポイントを見ると呼吸療法認定士は、かなり難しい試験に思えます。
実際、講習会テキストを読んで試験勉強を行う場合は、短い期間と難解な内容により挫折する人が多いです。
試験範囲も広く、この内容すべてに携わっている方は、ほとんどいないと思います。
しかしながら、合格率はそこまで低くありません。効率の良い勉強を行えば合格は可能であると言えます。
そこでオススメするのは、問題集・過去問集を用いた勉強です。
講習会テキストの代わりに問題集や過去問集を使うことにより、
〇早い時期から試験勉強ができる
〇難解な講習会テキストの内容が、解説として分かりやすくまとめられている
〇問題演習によるアウトプットが行える
このように、問題集や過去問集を使うことには多くの利点があります。
今回は、問題集や過去問集を用いた試験勉強の方法をご紹介します。
Ⅱ具体的な試験勉強の方法
■取り入れたい勉強法
具体的な試験勉強の進め方の前に、ぜひ取り入れてほしい勉強法を2つご紹介します。
1つ目は「インプットとアウトプットの比率を3:7にする」という勉強法です。
【補足】
インプット・・・・本を読む、講義を聞く など
アウトプット・・・人に説明する、問題集を解く など
教科書などの本を何回も熟読したのに、試験で思うような結果が得られないなどの経験がある方は多いのではないでしょうか。
その理由として、インプットばかりしていて、アウトプットが足りないことが挙げられます。
最適な比率は前述した通り、インプットが3に対して、アウトプットが7です。
本から得た情報をそのままにするのではなく、人に話してみる、ノートに書くなどして情報を使うことが記憶の定着に有効です。
アウトプットに重点を置くことを意識するだけなので、簡単に行えますね。
2つ目は「勉強時間と休憩時間の比率を25:5にする」という勉強法です。
どのような人であっても、集中できる時間には限界があります。
集中力が切れてしまった状態で勉強を続けても、効率がどんどん悪くなっていきます。
そこで勉強時間を25分、休憩時間を5分のサイクルで勉強することで、ちょうど集中力が切れるころに休憩を挟むことができ、効率よく勉強できます。
ポイントは、25分で区切りを付けられるように工夫して勉強することです。
25分で終えられるように努力することで、通常よりも更に集中力が高まるでしょう。
しかしながら、どうしても25分では勉強内容が中途半端になる、という人は
勉強時間50分で休憩時間10分にしても個人的には集中力を維持できると思います。
勉強と休憩の比率を意識するだけなので、この方法も簡単に行えそうですね。
これらの勉強法を用いると、時間の確保が難しい方でも、効率よく試験勉強が進められると思います。
次に具体的な試験勉強の進め方をStep1からStep4に分けてご紹介していきます。
Step1 問題集・過去問集を解いてみる
いきなりですが、過去問を各分野ほどよく解いてみましょう。(全然解けなくても構いません)
解くことで、
①出題様式、傾向を把握できる
②自分の実力を知ることができる
③苦手な分野を見つけることができる
これらの3つの重要なポイントが洗い出せます。
『①出題様式、傾向を把握できる』
出題様式と傾向を把握することは、試験対策において非常に重要です。
どのような問題が出るのか知っておくことで、勉強の仕方や計画を立てやすくなります。
『②自分の実力を知ることができる』
自分の実力を知ることで、どのくらいの勉強量を確保しなければならないか分かります。
『③苦手な分野を見つけることができる』
苦手な分野を見つけることで、どの分野に重点を置くべきか分かります。
これらを基に、勉強方法を決めていきましょう。
Step2 基礎となる内容を復習する
Step1で問題があまり解けなかった人は、その分野の基礎内容を復習する必要があるでしょう。
特に「呼吸管理に必要な解剖」や「呼吸管理に必要な生理」などの医学分野は、他の分野でも必要となることが多いため、しっかり勉強しておくべき分野と言えます。
Step1で問題が解けた方なども、これらの分野をある程度復習しておくと、スムーズに勉強を進められます。
逆に、呼吸療法の歴史などが出題される「呼吸療法総論」や「吸入療法」など、暗記のみで解ける分野は後回しにしてStep4の過去問を解く際に覚える程度で十分です。
オススメな勉強方法の一つとして、アステッキのeラーニングをご紹介します。
アステッキのeラーニングは専門知識ゼロでも理解できるように基礎から詳しく説明されており、非常に分かりやすいです。
さらに、スマホで勉強することもできるので、通勤時間や休憩時間などの隙間時間を有効活用して勉強時間を確保できます。
量が多く複雑な講習会テキストから、試験に頻出するポイントを分析し、引っ張ってきているため効率よく勉強できるでしょう。
一通り勉強した方は、苦手分野の勉強に移りましょう。
Step3 苦手分野を学習する
人によって苦手分野は様々だと思います。
A-aDO2やガスボンベの計算問題などは、苦手な方が多いのではないでしょうか。
ここでオススメする勉強法は、苦手分野の自分専用のノートを作ることです。
この方法は、学生だった頃に実践していた方も多いのではないでしょうか。
難しい問題や計算問題は、その解法を説明(アウトプット)していかないとなかなか定着しません。
前述のeラーニングなどでインプットするだけでなく、必ずノートに自分なりの説明を書いてみましょう。
作成したノートはStep2と同じように隙間時間を利用し、繰り返し勉強して定着させることが大切です。
Step4 問題集・過去問集を繰り返し解く
ここまできたら、あとは過去問を繰り返し解くだけです。
取り入れたい勉強法でも説明した通り、ここまでインプットしてきた内容をこのStep4で何度もアウトプットしていきましょう。
ここで、オススメの問題集は「呼吸療法認定士受験者必修再現過去問集」です。
解説が充実している、収録問題数が多い、アプリ版もセットなので外出時でもスマホで簡単に学習できる、などという点で非常にオススメです。
よって、「呼吸療法認定士受験者必修再現過去問集」を使用した勉強方法をご紹介します。
まず、1週目は分からなかった問題にチェックを入れながら分野ごとに解き、採点しましょう。
ポイントは、分からない問題は早々にチェックを入れて飛ばし、解き終わった後に解説を読んでインプットし直すことです。
1週目は分からない問題が多く、手が止まりがちなので時間節約のために問題を飛ばすことも大切です。
「呼吸療法認定士受験者必修再現過去問集」であれば解説が分かりやすいため、分厚い講習会テキストを読まなくても理解できることがほとんどです。
2週目は、1週目にチェックを入れたところを重点的に解いていきましょう。
3週目以降は、知識もかなり定着してきていると思いますので、スピードを上げてどんどんアウトプットしていきましょう。
ここで、正答率が悪い分野はStep2やStep3に戻って、もう一度やり直すのが良いかもしれません。
余裕のある方は、「呼吸療法認定士受験者必修再現過去問集(応用編)」にもチャレンジしてみましょう。
呼吸療法認定士試験の問題レベルは年々上がっており、応用問題やひっかけ問題が増えています。
そのような難しい問題にも対応できるようになるでしょう。
Ⅲ最後に
ここまで、私がオススメする勉強法をご紹介してきました。
何度も言いますが呼吸療法認定士試験は試験範囲が広く、内容も難しいです。
この勉強法を実践して効率よく勉強を進めていきましょう。
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